監督必見!カジノシーンを上手く撮影するコツとは?

リアルなドラマやスリル、裏切り、陰謀について描くとしたら、ハイステークなギャンブルほど適したテーマがあるでしょうか?だからこそ、数多くのハリウッドの映画制作者たちが大ヒット映画の主要なロケ地としてカジノを選ぶのです。ギャンブルは魅惑的なものであり、ハリウッドの名優やキャラクターの多くが悪賢いイカサマ師を演じていても不思議ではありません。

登場人物の設定

ギャンブルをテーマにした映画を作るなら、観客のことも考慮にいれる必要があります。億万長者が自分の生活への影響を気にせず、惜しみなくお金を使う姿に興味を持つ人はあまりいないでしょう。映画監督は、誰かの人生にとってギャンブルに重要な意味を持たせます。1つの数字や1ドル、または1枚のチップでさえ、人生に壊滅的なあるいは予想もできない結果をもたらす可能性があります。人生が終わるのかそれとも好転するのか、そのすべてがサイコロによって決まるとなると、観客が目をそらすことができない非常に緊迫したシーンや、観客を一気に引きこむシーンが生まれます。

また、視聴者はギャンブルシーンだけでなく、緊迫した場面における人間心理にも注目しています。主人公が危険な状況から抜け出そうと奮闘する姿を目にしたいのです。また、こうした状況により、主人公やその周りの人々がどのように変わっていくか見たいと感じています。視聴者は、裏で糸を引く人物や、自分をこうした緊迫した状況に巻き込んだ人物の前で、主人公がいかに立ち回るかに注目しています。興味を持つのは、主人公を完全に変えてしまったり、破滅に追い込んだり、命を奪ったり、はたまた危機から救ったりする、主人公にまつわるドラマなのです。

そうした映画の主人公はたいてい、どん底に陥った普通の人々であり、彼らはそんな悲運から抜け出そうと、ギャンブルに一縷の望みを託して勝負に出ざるを得なくなります。

カジノシーン

主人公に関わる人々や場所の設定もギャンブル映画を作る上では重要です。通常は、最初にカジノ全体が映し出されます。そこには、広々としたホールがあり、多くの人たちが酒を飲みながら賭け事に興じるシーンが出てきます。また、スロットマシンやポーカーテーブル、ブラックジャック、ルーレットといったカジノにつきもののマシンなども最初から登場します。

こうしたシーンで、敵が現れます。たいていの場合、敵はカジノのボスか、建物全体を仕切っているマフィアのボスであり、視聴者は彼らが大きな力を持つ重要人物であることをすぐに理解します。

そのようなシーンだけではありません。地下で賭け事が行われるシーンもよく使用され、その場合は選ばれた人物だけがアクセスできる建物が舞台になります。たいていは、ボディガードが巡回しているような暗くて目立たない部屋です。一方、主人公の将来が左右される重要なシーンでは、ドラマ自体が重要となります。

映像の背景も、皆さんが思っている以上に重要な要素です。選んだ背景によって、監督が演出したい雰囲気に大きな影響が出てきます。また、背景は視聴者のストーリーの受け取り方にも影響します。

被写体と背景の間は、スペースが限られている場合を除いて、ある程度の距離を置いたほうが、より奥行きが出て鮮明になります。このように距離を取ることで、被写体が背景に混ざりあうことなく、よりワイドに撮られたシーンでも焦点となるのです。

多くの人物が動いているより広い空間では、被写体から最低3メートル離れたところに、奥行きがある背景を置くのがベストです。このように人々を配置することで、人々の注意をそらすことなく、リアルさを演出することができます。